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白骨の温泉と歴史

400年以上の歴史があると言われる白骨温泉は、多くの文人が滞在した自然豊かな山間の温泉地。若山牧水をはじめ、斉藤茂吉、与謝野晶子、三好達治らがこの地を訪れたのです。
名の由来はここの地形が舟の形をしているから、あるいは湯舟に湯の成分が付いて白い舟に見えるから、という理由でシラフネ(白船)と呼ばれたのが始まりだそうです。
しかし大正2年に中里介山が書いた小説「大菩薩峠」"白骨"という名でこの地が紹介されたのをきっかけに、広く知られるようになったと言われています。
山深い谷間に今もなお静かなたたずまいを見せる白骨温泉。
険しい山道を越え、やっとだどり着いた奥深い山の湯に人々は魅了されずにはいられなかったことでしょう。


泉質・・・含硫黄-カルシウム・マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩温泉(硫化水素型)
お湯・・・美肌にも効果もあり。飲湯可。
源泉温度・・・37~52℃
効能・・・胃腸病・婦人病・糖尿病・肝臓病・神経痛・呼吸疾患

白骨温泉の特徴・・・・
白骨温泉には、透明な湯と白濁した湯があります。沸き出した時には透明な湯が、時間が経つと白くなります。「白骨の温泉は空気に触れて白くなる」といわれる現象が起こるのです。その原因は硫化水素(硫黄分)とカルシウム成分にあります。

三日入れば三年風邪をひかない

古来より霊泉的効能を慕われた白骨温泉は、胃腸病に特に効能を持ちます。そのためいつしか「三日入れば三年風邪をひかない」とも伝わりました。この地の魅力は効能のみならず風景にも現れます。見渡せば乗り蔵の乗鞍の雄姿、山野草、萌える緑。白骨温泉では自然の恩恵と温もりの人情が今日も溢れています。

自然のアート

白骨の浴槽や床には水に溶けにくい温泉成分が沈殿、凝固して、言葉では言い表せないような不思議な紋様を描く様が見られます。一つとして同じ紋様は存在せず、まさに自然が作り出すアートと言って過言ではありません。また、その様子から「白い骨、白骨」の名の由縁とも伝わっています。


白骨の湯で作る温泉粥

懇々と湧く温泉を使って炊くお粥は、白骨温泉の名物です。本来家庭で食されてきた郷土料理でしたが、なじみ客の要望に応えて作る内に評判になったそうです。もともと出湯は少々渋みのある味なのですがお粥にするとまろやかで、ほのかな塩味を醸してお米の甘さを際立てます。白骨温泉を味覚でもお楽しみ下さい。


文人・歌人との繋がり

明治、大正、昭和初期にかけて、その効能に魅了されてか、白骨温泉には数多くの文人や歌人が訪れました。歌人・若山牧水をはじめ、斉藤茂吉、与謝野晶子、三好達治などの残したうたは、今も人々に親しまれています。大正初期、小説「大菩薩峠」(白骨の巻)にて、当時白舟(シラフネ)とも呼ばれていたこの温泉を、白骨の名で世に馳せ、そのまま一般通称となりました。



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