400年以上の歴史があると言われる白骨温泉は、多くの文人が滞在した自然豊かな山間の温泉地。若山牧水をはじめ、斉藤茂吉、与謝野晶子、三好達治らがこの地を訪れたのです。
名の由来はここの地形が舟の形をしているから、あるいは湯舟に湯の成分が付いて白い舟に見えるから、という理由でシラフネ(白船)と呼ばれたのが始まりだそうです。
しかし大正2年に中里介山が書いた小説「大菩薩峠」で"白骨"という名でこの地が紹介されたのをきっかけに、広く知られるようになったと言われています。
山深い谷間に今もなお静かなたたずまいを見せる白骨温泉。
険しい山道を越え、やっとだどり着いた奥深い山の湯に人々は魅了されずにはいられなかったことでしょう。
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古来より霊泉的効能を慕われた白骨温泉は、胃腸病に特に効能を持ちます。そのためいつしか「三日入れば三年風邪をひかない」とも伝わりました。この地の魅力は効能のみならず風景にも現れます。見渡せば乗り蔵の乗鞍の雄姿、山野草、萌える緑。白骨温泉では自然の恩恵と温もりの人情が今日も溢れています。
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白骨の浴槽や床には水に溶けにくい温泉成分が沈殿、凝固して、言葉では言い表せないような不思議な紋様を描く様が見られます。一つとして同じ紋様は存在せず、まさに自然が作り出すアートと言って過言ではありません。また、その様子から「白い骨、白骨」の名の由縁とも伝わっています。

懇々と湧く温泉を使って炊くお粥は、白骨温泉の名物です。本来家庭で食されてきた郷土料理でしたが、なじみ客の要望に応えて作る内に評判になったそうです。もともと出湯は少々渋みのある味なのですがお粥にするとまろやかで、ほのかな塩味を醸してお米の甘さを際立てます。白骨温泉を味覚でもお楽しみ下さい。
明治、大正、昭和初期にかけて、その効能に魅了されてか、白骨温泉には数多くの文人や歌人が訪れました。歌人・若山牧水をはじめ、斉藤茂吉、与謝野晶子、三好達治などの残したうたは、今も人々に親しまれています。大正初期、小説「大菩薩峠」(白骨の巻)にて、当時白舟(シラフネ)とも呼ばれていたこの温泉を、白骨の名で世に馳せ、そのまま一般通称となりました。

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